前方後円墳

 前方後円墳というのはな、あれは盾を伏せた形なんだよ。四角い方が前だとか、丸いのが後ろだとか言っているが、どうでもいいことだ。形にばかりこだわっているから、あんたは頭が固いんだ。

 よく見ろよ。人型をしているだろう。あれは盾なんだ。だから、盾を伏せるというのは、戦争はしませんよと、そういう意味だ。盾を交えるというのは盾交うだろう。盾はたたとも読むんだよ。

 だから盾を伏せるのは戦争はしないということ。誰に対してかと言えば、もちろん中国だよ。別に無条件降伏をするとか、そんな意味じゃない。日本人はもともと、そんなに卑屈な民族じゃねえよ。左翼の連中じゃあるめえし。

 戦えるだけの力は十分に持っているが、われわれは出来れば仲良くしたいんだと、そういうことを示しているわけなんだ。だからあんなに堂々と、必要以上にでっかく作っているわけだ。

 数もやたらと多いだろうが。これだけの古墳をいくらでも作ることができる。それだけ国力もあるんだよということさ。そのうち本物の墓も混じるようになったかどうかは知らないが。(八十八爺)