面白い時代

 日本という国はありがたいものだ。政治家が馬鹿でもこうして成り立っている。だが実際のところ彼らは馬鹿ではない。たまにルーピー鳩山やその次に出た最低の男のように本物の馬鹿が登場するが、馬鹿に見えてもなかなか優秀な人が多い。さすがは政治家だと思う。

 マスコミに馬鹿だとけなされる政治家は、あれは表舞台に立った自分の姿なのだ。かりに自分が政治の道を志していたとしても、五十歩百歩、似たようなものだっただろう。日本は各方面に気を使わなければならないことが、あまりにも多すぎるのだ。

 結局は足して二で割る調整型で行くしかない。あとは金で話をつけるとか。政治家とは利害の調整役みたいなものだから、血を見るよりも金で話がつくのなら、それでいいじゃないかという気もする。

 談合というのは高度な政治的テクニックであって、欧米流の民主主義にあわなかったというだけのことじゃないのか。日本は日本の流儀で行けばいいんだ。

 第四権力といわれたマスコミも、いつのまにかマスゴミと呼ばれるようになって、その代表格の朝日新聞も凋落が著しい。購読者数も最盛期の800万人から半分以下にまで減っているようだ。もうあの手の嘘で国民を騙すことも難しくなっているということだろう。

 マスゴミによる洗脳も、共産主義も拝金主義も、年功序列も終身雇用も、既存の価値観が音を立てて崩れていく。崩れていくのがわかっているのに人はそれにしがみつく。考えてみれば面白い時代だ