翌日の仕事の心配のいらない土曜日の夜ほど気持ちの落ち着く時間はない。しかも深夜1時からは新日本プロレスの地上波放送がある。女房にも誰にも邪魔されない自分だけの時間だ。ただしテレビの音量は限りなく小さくしている。
昔はプロレス中継と言えば、土曜日の夜8時が定番だった。まだジャイアント馬場やアントニオ猪木が元気に活躍していたころの時代だ。確か同じ時間帯にドリフターズの『８時だヨ！全員集合』があって、好きなテレビ番組が２つ重なっていたのを残念に思っていた記憶がある。
そのうち2つともテレビで放映されなくなって、なぜ自分の好きな番組だけが次々と消えていくのだろうかと恨みがましく思った。そのうちプロレスが深夜枠に復活していたことを知ったが、そのころは確か深夜2時からの放映だったから、さすがにそこまで頑張ってみる気力はなかった。
それからしばらくして放映時間が1時間前倒しになって、ようやく土曜の夜が充実した憩いの時間となったのだ。今はこうして、プロレス放映までのひと時を、ブログを書きながら過ごすというより進化したものとなっている。
ひとつ残念なのは、プロレス放映の時間枠がたった30分しかないことだ。しかも試合が編集されすぎている。もはやじっくりとした闘いの攻防を見ることは出来なくなってしまった。
試合のハイライトな部分と、手っ取り早く結果を知るにはそれでいい。だがそれだけなら後から編集された動画をスマホで眺めれば十分だ。放映してくれるだけでも有り難いが、テレビが本当につまらなくなったと思う。
