人生後半の心得

 どれだけ時間を無駄にしてきたことか、それがわかっていてさえも人は急には変われない。他人様というよりは自分のことだ。ついつい日常の安易なほうへと引きずられてしまう。

 そうしているうちにあっという間に50年以上が過ぎた。信じられないことだと思う。若いころは流されるままに、それ以降は仕事と生活に追われるままに時が過ぎていった。

 ここらで一度振り返らなければならない。ブログの力を借りてでも。人生も後半から終盤へと向かいだすと、形振りもかまっていられなくなる。若いころとは違った意味での焦りに追われるようになる。

 せめて見苦しくはないように、若い人たちに迷惑はかけないようにしたいとは思っている。そこを踏まえて、人生後半の生き方をどうするか。

 「人生五十年」と言っていた頃であれば、こんな悩みを抱えるまでもなく、50代や60代でぽっくり死んで、70まで生きれば古希と言って非常にめでたいと、田舎であればそれなりに大事にされて老後を過ごせただろう。

 しかし、望むことはといっても大したことはない。少しばかり思索にふけりつつ、なるべく経済的に自立していたい。要支援要介護にならないように注意して、最後に孤独死は避けなければならない。

 その危険性を感じたら、なるべく早くに死期を悟って、猫のように姿をくらませて人知れず死にたい。この発想自体が孤独死そのものだな。それもゆっくりと考えることにしよう。