学生のバカ騒ぎ

 神戸大学のサークルの学生が、合宿先の旅館の障子を破るなど迷惑行為をした動画がインターネットで拡散、批判が殺到し、神戸大学は「本学学生による不適切行為がSNS上に掲載され、大変ご迷惑をおかけしておりますことを深くお詫び申し上げます」と謝罪した。

 神戸大学といえば最難関の国立大学の一つで、学生の学力レベルは高い。しかし、常識のレベルは低かったということだ。大学も、ひと昔前の中学や高校の生徒が行った不祥事のときと同じようなレベルで謝罪をしなければならない時代となった。

 動画を見る限り、学生たちは本当に楽しそうで、生まれて初めて仲間たちとこんなバカ騒ぎをやったというような感じで羽目を外している。

 神戸大学に行くような学生は、普通の高校だったら学年で1番か2番の生徒しか入れない。きっと孤独に受験勉強に追われて、仲間とバカ騒ぎをするような経験もなかったのだろう。

 やっていることは他愛もないことなのだが、旅館という公共の場で、高学歴の学生が大勢で騒いだことが問題となった。あとは時代だ。むかしの学生のほうがもっとひどい騒ぎ方をしていた。

 その分きっちりと弁済はさせられたが、こんなに社会問題化するほどに大騒ぎにはならなかった。あんまりひどい連中は、社会が騒ぐ前に、その土地の怖い人たちから制裁を受けることになる。だからバカ騒ぎはしても限度は知っていたのだ。今はそういうこともなくなった。